秋の夜長にゆっくりと。むかし美容を楽しむ

November 09, 2018

夜が長くなってくるこの時期、お風呂や寝る前のひとときに、日本で昔から愛されてきたケアを楽しんでみるのはいかがでしょうか。様々な機能を持つコスメや美容グッズが市販されている現代においても、十分に存在感のある「むかし美容」をご紹介します。

米ぬかで肌を磨く

銭湯文化が広く浸透した江戸時代、女性たちが顔や体を磨くのに使っていたのが「ぬか袋」。
木綿や絹で縫った小さな袋に米ぬかを入れたものでら江戸時代後期のお化粧本「都風俗化粧伝」によれば、肌に強く当てず、キメを壊さないようにゆっくり回すように使うのだそう。現代の常識に照らし合わせても納得の美容法です。
他にも米ぬかと一緒にウグイスの糞や、豆の粉を入れて美白効果を高める方法もあります。
ゆっくりお風呂に入れる夜に、やさしい肌触りと、穏やかな洗い心地を楽しんでみてはいかがでしょうか。

江戸でも流行った!?ローズウォーター

現代の基礎化粧でも、プレ化粧水やさっぱり系のトナーとして使われることが多いフローラルウォーター。主にお花やハーブから香料となるオイルを抽出する時の副産物で、お花の香りやエキスが少量入ったいい香りのお水です。

実は江戸時代にも「花の露」「薔薇露」などと呼ばれるフローラルウォーターが女性たちから大人気でした。
ノイバラなどのお花を集め、「蘭引」と呼ばれる小さな蒸留機で手作りするの人もいたそう。

現代でも自分でフローラルウォーター作ることはできますが、なかなか手間がかかります。
なるべく自然な成分のローズウォーターを入手して、お風呂上りにゆっくりと肌に薔薇の香りをまとわせてみてはいかがでしょうか。

柘植のクシと椿油で髪をケア

昔ながらの日本のヘアケアと言えば、やはり椿油と柘植のクシ。
椿油を揉み込んで保湿・保護した髪を、椿油を塗り込んだクシでとかします。
人間の皮脂に近いと言われる椿油は、さらりと優しいテクスチャー。また、丁寧に作られ、よく手入れした柘植のクシは、静電気が起こりづらくしなやかな使い心地です。
秋の夜長に、ゆっくりと古式ゆかしいスペシャルケアをしてみるのもいいかもしれません。

昔ながらのケアは、高機能な製品ほどの劇的な効果が出るわけではないかもしれません。
ただ、自然の素材を使ったスローなケアは、やはりリラックス感抜群!秋の夜長に、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。